『少年陰陽師 現代編・遠の眠りのみな目覚め』

タイトル:『少年陰陽師 現代編・遠の眠りのみな目覚め』

著者:結城 光流(ゆうき みつる)
出版:角川ビーンズ文庫 出版年:2018年12月1日
ページ数:240p ISBN:9784041075111 価格:600円+税

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夢はうつつ



<あらすじ>

現代東京、大陰陽師安倍晴明の孫と同じ名をもつ中学2年生の安倍昌浩は、半人前ながら十二神将とともに陰陽師として依頼を受けている。
ある日レストランに出た女幽霊の事件がきっかけで強大な化け物と対決することに! その化け物は、女性を夢に誘い生命力を奪うという。ついには幼馴染の彰子も倒れて目覚めなくなり⁉ 彼女を救うため、一人で戦うことを決めた昌浩は……。
現代に生きるもうひとりの”少年陰陽師”の物語、新展開!
(引用元:『少年陰陽師 現代編・遠の眠りのみな目覚め』裏表紙より)


あれが、陰陽師

 あるレストランで女幽霊のせいで従業員が次々辞めていくという事件。その事件を晴明の言いつけで昌浩が受けることになる。
 この事件を言い渡される流れは基本的に『少年陰陽師』シリーズと同じです。
 事件や妖の種類は現代に合わせられているものの、軽快なテンポで進んでいく討伐劇はこれぞ結城作品という感じでした。

遠の眠りのみな目覚め

 表題作。
 とあるアクセサリーにより女性が眠りについてしまうという不思議な事件。昌浩の元には以前解決したはずの事件とかかわりがあると依頼が来る。
 おそらくこのままシリーズ化確定したんだろうなぁという結末を迎えます。

<総括>

  昌浩が彰子のためにと動くところは昔から変わらず。
 現代に合わせた妖や呪具が出てくるので、なんとなく、自分の持ち物を清めようかなという気になりました。特に石は、気を付けなければ。

こんな人におすすめ

・『少年陰陽師』……結城光流先生ファン
・京都好きな人
・『吉祥寺よろず怪事請負処』の読者

『少年陰陽師 現代編・近くば寄って目にも見よ』

タイトル:『少年陰陽師 現代編・近くば寄って目にも見よ』

著者:結城 光流(ゆうき みつる)
出版:角川ビーンズ文庫 出版年:2017年11月1日
ページ数:256p ISBN:9784041056271 価格:600円+税

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「似てるだろう」



<あらすじ>

時は現代。
安倍晴明やその孫たちと同じ名と性質を持ち、十二神将を共にして陰陽師を生業とする者たちがいた。
今も京都に棲む妖たちが遭遇した、安倍晴明を名乗る禍つものの正体は?(「久方ぶりの再会」)
成親の夢に立った高淤の神に会うためめ、紅蓮と東京を発った昌浩の京都巡りの顛末(「遠からんものは音に聞け」)など、再録&大量書き下ろしで一冊に!
現代に生きるもうひとりの”少年陰陽師”の物語が幕を開ける!
(引用元:『少年陰陽師 現代編・近くば寄って目にも見よ』裏表紙より抜粋)



はじまり~奇しき縁~

 現代編の前提条件を挙げている序章。
 元々が平安京を舞台にした『少年陰陽師』シリーズの現代編なので、完全な生まれ変わりなのか否かなど、これから物語を読むうえで本シリーズと現代編との違いを明確化されています。

久方ぶりの再会 一

 この章では、昌浩が紅蓮を伴って京都の本家に行く話。
妖や式など『少年陰陽師』で出てきたキャラクターもそのまま出てくるシーンからスタート。本シリーズが好きな方にはたまらないキャラクターも登場します。
現代編なので、本シリーズでは使えないカタカナが使われているシーンがあったり、過去一度でも読んだことがある方は感動するかと思います。
明確にカタカナが使われる・使われないの違いがありますので、表現の多様化にも感動するのではないでしょうか。
 晴明神社に行ったことがあるので(正しくは京都に行くときは必ず行く)、久しぶりに行きたいなと思うような描写がありました。

久方ぶりの再会 二

「久方ぶりの再会 一」の翌日。
 京都観光として映画村に行こうとした主人公・昌浩と紅蓮。しかし、突如現れた青年に拉致られて目的地と定めた映画村とは違う場所に行くことになる。
道中は紅蓮が過去を思い出すので、映画村の描写もあります。

遠からんものは音に聞け

回想が中心。昌浩と幼馴染の比古、紅蓮、昌浩の長兄・成親と4人で京都の水巡りをする。下鴨神社などが登場。

近くば寄って目にも見よ

 表題作。多分読んだら桃好きな人は桃食べたくなると思います。

<総括>

 京都の観光名所にまつわるエピソードが多かったので、好きな人はとても好きだと思います。行ったことある人は特に楽しめるはず。

こんな人におすすめ

・『少年陰陽師』……結城光流先生ファン
・京都好きな人

はてなブログとnote

 おつひよ。
 今回は普通に最近の悩み?考えていることをつらつらと書いていきますね。
 考えがまとまらないから自分用のメモみたいなものです。

 最近、はてなブログでこのままブログを続けるか、noteに移行するかで迷っています。
 単純に新しいもの好きなのでnoteに手を出してみたいなーくらいの感覚なので、どっちもやってみるというのもあり。
 今まで創作活動する中でnanoさんや最初はフォレストを使って軽くブログを書いたことはあるんですが(現在はどちらもやっていません)、それは結局2記事くらい書いて飽きちゃう自分がいて。他にもこのPNになってから、いろんなブログ転々して結局今ははてなブログにお世話になっている状態です。
 更新頻度もそんなに高くないのは多分、私が私生活であったことはブログであまり書かない性質だからなのですが、いろんなメモ代わりに更新するのもありかなーと最近思ったりもしていて。
 読書案内を主にはてなブログで載せているので、移行するのは手間がかかるとは思います。
 読者さんがつくまで基本的に小説を書いても無料公開、読書案内はもちろん無料公開、とすると結局noteにする意味ないんじゃないとも思います。
 ただ、ブログにこういうだらっとした文を載せるのも躊躇うというか、自分で設定しておいて難なんですが、はてなブログのテンプレート(PC版)気に入っているので、ぐだっとした文載せたくないんですよね。
 その点、noteはシンプルなので、ある程度まとまった文章で無料公開ならありかも?と思ったり。

 まあここまでグダグダ書いていて何言ってるんだって話ではあるんですが、要するに論点をまとめると

・新しいもの好きなので(というか飽き性なので)違うコンテンツ?に手を出してみたい
・棲み分けするか完全にnoteに移行するか迷う
・ブログにまとまりのない文章を置きたくない。

みたいなことなんです。

 あれ、まとめてみると、とりあえず手を出してみて試行錯誤するのもありかも。
 読書メーターで月に読んだ本を纏めようと思っていたけど、簡単にぐだっと書くならnoteって分けるのもありですよね。気に入らなかったら、ブログにもうちょっとまとめてのっけるのもあり……。
 もしくはあちらは「クリエーターの発表の場」だから、小説を向こうに置いて、こっちはグダグダ記事書くのアリってルールを作るか。(こんな素敵なテンプレートでぐだっていいものか……)

 とりあえずメリット、デメリット調べたり、はてブロとnoteの使い分けしている人を探したりしてみようかな。
 万が一、棲み分けするとかお試しであちらも使ってみるということがありましたら、またご報告させていただきますね。

 SS名刺は、今月1枚作れたらいいなって感じですので、そちらは期待せずお待ちください。

 それでは、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
 いつも以上にぐだっている文ですみません! 次回はおそらく読書案内です。おつひよ!

『健康で文化的な最低限度の生活』

新年1発目の読書案内です。
(まさかのあらすじ以降が読めない状態になっていましたので修正いたしました。)
今年最初の本は、知人に戴いた本です。

タイトル:『健康で文化的な最低限度の生活』

著者:斉藤壮馬
出版:KADOKAWA 出版年:2018年10月31日
ページ数:165p ISBN:9784041073490 価格:2,100円+税

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――本が好きです。今度は嘘じゃありません。



<あらすじ>

声優・斉藤壮馬、初めてのエッセイ集。
夏の香りを吸い込んだら、秋を羽織ろう。
冬になったら熱燗を飲もう。
そういう円環の中に、たぶんぼくはいて、これからもそれが続いていくのだろう。
(引用元:『健康で文化的な最低限度の生活』帯より抜粋)



第1夜 斉藤壮馬の健康で文化的な最低限度の生活

ボイスニュータイプ」で連載されていたエッセイ。一本が短いのであっという間に読めるかと。
 著者が本好きなので、ちょこちょこ壮馬くん(知人の著者の呼び方が移りました)の好きな本が出てきます。
 また、ちょっと自分と似ているなと思う環境の話だったり、嫌いなものの話だったりの出し方がとても上手で引き込まれました。叔父さんとのお話と本が好きという話が好きです。特に後者は思い当たる節があって、やっぱり電子書籍を導入するべきか悩みました。

第2夜 斉藤壮馬のつれづれなるままに

 こちらはWEBサイト「KIKI」連載より厳選収録されたエッセイ。
 第1夜の『斉藤壮馬の健康で文化的な最低限度の生活』とはまた違ってもっとゆるっとした書き方に代わっているので、ちょっとした待ち時間に読むのが最適な文量。
 時計の話を読んで、高校入学のときに買ってもらったお気に入りの時計の電池を変えてもらおうかなと思いました。当時の私が好きだったものが文字盤に詰まっていて、今の私もまだそれが好きって、今後も好きでいられるのかなって。成人祝いに買ってもらった時計は高校のときのものよりシンプルなので普段と仕事で分けて持つのもありかな。

第3夜 夜明けの口笛吹き

 本書の書下ろし。
 総括でもある『健康で文化的な最低限度の生活』が一番今の自分にはしっくりきました。私自身が感情の浮き沈みが激しいからかもしれません。

<総括>

知人が好きな声優さんで声は分かる、送られてきている写真で顔もわかる、でもどんな人か知らないという認識でこの本を読み始めましたが、読みやすい文章を書かれる方だなと思いました。声優という職業は、私の知る限り、作品に出演、作品のイベントなどに出演もしくはメッセージを送る、出演作品のラジオ番組、個人のラジオ番組、最近は声優さんのテレビ番組など多岐にわたっていて、そのすべての根本は「声」であり、「言葉」であると思います。いろんな作品で声を当て、たくさんのラジオで自分の言葉で話す、そして読書好き。そんな著者だからこその表現や言葉選びに注目して読むのも楽しいと思います。
 私自身は、著者と被る部分もあったりしましたが、何よりも第3夜の『健康で文化的な最低限度の生活』の中にある言葉たちが響きました。
 感情のアップダウンが多い人間なので、エッセイは書くのも読むのも苦手なのですが(当ブログの日常記事が少ない理由です)、女優の杏さんのエッセイは知らないことを知ることが出来て楽しいと思わせてくれ、本書は些細なことを文章にするのもありなんだなと思わせてくれました。

こんな人におすすめ

斉藤壮馬さんや声優が好きな方
・ゆるっとした文章が読みたい方。

2019年

昨年は、大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします。(年始のご挨拶は控えさせていただきます)

さて、今年一発目のブログの記事ですが、年始の目標を立てようと思います。
目標なのできっと叶えないものもある。という前提のもと努力目標を立てています(ダメ人間)

・月1で何かしらブログ記事をアップ。
・昨年あまりできなかったSS名刺を作る。
・週に1冊……最低でも月1冊は本を読みたい(希望)。
ラテン語や英語などで児童書が読めるくらいになりたい(希望)。
・過去の作品纏めた個人用の本を作る。(予算上無理ならせめて原稿を纏める!!)

の5つです。
私生活ならもうちょっと色々あるんですけど。部屋片づけるとか、安定した収入を得るとか。
とりあえず3月までに絶対かなえたい目標は毎日それに取り組むことで何とかしたい。
部屋に関しては、一気にやろうとすると逆に散らかるので、1日1か所くらいで片づけていきたいですね……。

あとは、他のブロガーさんたち見てて思うんですけど、読書メーターのまとめ記事作るとか? あっちも自動的に読書ブログできるので、リブログというか、リンク作るなりしてうまいこと使っていきたいですね。
あとはネット上くらい人見知りをしないようにしたい……。
仕事モードなら行けるので。

こんな感じで欲望だらけの人間ですが、今年ものんびりマイペースに活動してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

柚咲はる。
Twitterアカウント → @hr_ktnh
インスタグラムアカウント → @hr_yznh
読書メーターアカウント → haru*

2018年

今年最後のブログです。
2016年に始めたブログですが、あっという間に2年経ちました。
今年は頑張ってみようと思ったことを挫折したり、以前から目指してたものが叶わなかったり、現在の仕事もいろいろあったりと割とネガティブな年でしたが、なんとかやってこれたのは大好きな創作活動を出来たこと、小説、漫画などのジャンルやプロアマ問わず素敵な作家さんに出会えたからです。
また、今年は割と更新頻度が改善されたと思うので、とりあえず偏りを亡くして定期的にお届けしたいです。

私自身のプライベートを振り返ると暗くなっちゃうので、2018年に好きになったものを振り返ろうと思います。

音楽

・Lemon 米津玄師さん
ヒプノシスマイクの楽曲

ドラマ

・アンナチュラル TBS
・妖怪!百鬼夜高等学校 BS日テレ

漫画

・墜落JKと廃人教師
舞妓さんちのまかないさん

本はもう作家買いなので、これからブログで紹介することが多くなると思いますが、面白かった!
映画も例年に比べて観に行くことが多かったので、元々好きなファンタスティックビーストの新作が出たのはとても嬉しかった!!
娯楽に関していえば100点の私生活でした。

また、インスタにはちょこっと載せましたが切り絵は続けていきたい趣味になりましたし、雑誌がきっかけで手を出した刺繍もenjoyできました。

来年はブログに載せられるようメモを取ることを忘れずに読書とそこからヒントを得て、作品作りを出来ればなと思います。(来年の抱負は新年の記事に載せようと思ってますが守れそうなことしか書かないと思うので、護れるかわからないものは今のうちに書いてしまいたい。出来たらいいなって話です)

紅白で米津さんも見れたし!楽しい気分で一年を終えられてうれしいです。
皆様も風邪などひかないように気をつけてお正月休みを過ごされてくださいね。
元日から仕事の皆様は私も元日から出勤なので一緒に頑張りましょう!

それでは、まとまりのないブログでしたがいつも閲覧、ありがとうございます。
来年も当ブログ「ゆずのは」と管理人・柚咲はるをよろしくお願いいたします。
よいお年を!

『舞妓さんちのまかないさん』

舞妓さんちのまかないさん』シリーズ

著者/小山愛子
発行/小学館
第1巻、2017年4月17日 初版発行/¥600+税

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今夜も元気に舞妓さんでいてもらうこと。それが私のおしごとです。


<あらすじ>

ここは京都のど真ん中にある花街。
舞妓さんたちが共同生活を営む「屋形」と呼ばれるおうち。
ある屋形で「まかないさん」として舞妓さんたちに毎日の食事を作っている少女・キヨは16歳。
花街の舞台裏、ふつうの日のごはんを通しあたたかな人間模様を描く台所物語。
(引用元:『舞妓さんちのまかないさん 1』裏表紙)

<感想という名の総括>

 青森から舞妓になるために上京してきたキヨとすみれ。本作の主人公はキヨですが、キヨが舞妓見習いである仕込みをクビになり、まかないさんになるため、舞妓視点の作品は幼馴染のすみれのものが多いです。
 何か事件が起こるような物語ではなく、日常の一コマを切り取ってみたり、舞妓さんの行事に関わるお話だったりと、ほのぼのしたお話です。中学時代のお話や地元に里帰りした時の話などは、キヨとすみれの幼馴染の男の子とキヨの保護者であるおばあちゃんが出てきて、青森の郷土料理を作っているので、青森出身の方はなじみ深く感じるのではないでしょうか。
 私は京都にちょこっといた時期があるだけなのですが、舞妓さんの行事や修学旅行生が多い時の舞妓さんの大変さが分かり、舞妓さんを支える人たちの凄さも感じられてとても面白かったです。
 現在は8巻まで発行されています。

こんな人におすすめ

・ご飯ものが好きな方
・舞妓さんなど京都の文化が好きな方
・青森出身・京都出身の方
・和が好きな方
・お正月にちょっと何か読みたい方

『コーヒーが冷めないうちに』

いつも閲覧ありがとうございます。
はてブロさんから初めて通知来て嬉しかったです!
なかなか更新頻度は高くありませんが、これからもよろしくお願いします。
また、コメント等でお勧めの本など教えて戴けましたらレビューいたします。

というわけで、今回は映画を見て買うことを決めたこちらの本のレビューです。

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タイトル:『コーヒーが冷めないうちに

著者:川口 俊和(かわぐち としかず) 
出版:サンマーク出版 出版年:2015年12月6日
ページ数:348p ISBN:9784763135070 価格:1300円+税

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「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」



<あらすじ>

とある街の、とある喫茶店
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

ただし、そこにはめんどくさい……
非常にめんどくさいルールがあった

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
3.過去に戻れる席には先客がいる
その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

めんどくさいルールはこれだけではない
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる
(引用元:『コーヒーが冷めないうちにサンマーク出版HPより一部抜粋)



プロローグ

全編通して共通のルールを提示しているのでわかりやすい。

第一話『恋人』結婚を考えていた彼氏と別れた女の話

 年上彼女が年下彼氏のアメリカ行きで悩む話。
5W1Hをはっきりと提示していて今どんな状態なのかわかりやすい。
 二美子以外の登場人物が平井を除いて落ち着いた登場人物なので、ひとり焦ってドタバタしている感じが良く出ている。

第二話『夫婦』記憶が消えていく男と看護師の話

 アルツハイマーに罹った夫と妻として支えている看護師の話。この物語でだけでも心動かされるが、設定が変わった映画でもよかったエピソードなので、ぜひ見てほしい。
 夫の行動の意味も考えるととても尊くて、自分を忘れられるっていう体験はしたくないけど、こんな夫婦に憧れる。

第三話『姉妹』家出した姉とよく食べる妹の話

 老舗旅館の跡取り娘である平井が家を飛び出してからも説得に来る妹との話。
 諦めずに説得し続ける妹の気持ちとそんな妹に逢いたくない姉の気持ち、どちらもわかるからこそしんどくなる気がした。

第四話『親子』この喫茶店で働く妊婦の話

 喫茶店のマスター流の妻・計と流と計の子どもの話。
 未来がどんな風になっているのか、見に行く勇気は凄いと思う。

<総括>

 以前から気になっていた作品で、映画に伴って文庫化しないかなと思ってたんですが、しなかったのでソフトカバーで購入しました。
 元々舞台脚本のため、台本を小説にしたらこんな感じという文章ですが、逆にそれが淡々としていてわかりやすいと思います。特に舞台の脚本だった名残でもある狭い喫茶店の描写が想像しやすいかと。
 この作品は映画にもなりましたので、映画から入る人もいると思いますが、映画とは設定が一部違うため、何度も同じ話は嫌という人でも相違点を探しながら読める作品だと思います。
 正直映画のキャッチフレーズで本の帯にもある『4回泣ける』は信用できないと思っていましたが、実際涙は流さなくても心は動かされると思います。

こんな人におすすめ

・感動モノが好きな方
・人間ドラマが好きな方
・舞台・映画が好きな方
・日常の中の非日常を楽しみたい方

『マリー・アントワネットの日記 Rose』

タイトル:『マリー・アントワネットの日記 Rose』

著者:吉川トリコ(よしかわ とりこ) 
出版:新潮文庫nex 出版年:2018年8月1日
ページ数:256p ISBN:9784101801308 価格:550円+税 

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オーストリアから連れていける唯一のあたしの親友」


<あらすじ>

ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www
1770年1月1日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜……。
サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた――。
時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説。
(引用元:『マリー・アントワネットの日記 Rose』裏表紙)



1770年1月~4月

 マリー・アントワネットが、オーストリアからフランスへ嫁ぐ年の話。
1月1日から始めようとして、書き出しに悩んで結局書くのが3日から書き始める。そんなところが、とても現代人にもあり得ることで、共感した。

1770年5月~8月

 フランス入りした月の話。
 初夜の日の話は、フランスのしきたりを現代の感覚でマリーがコメントしているが、当時のヴェルサイユ人の異常さがわかるシーンでもある。
 夫の態度が冷たくて、不安になる様子など生々しく描かれている。
 公妾がいることで、問題になるのは仕方がない気も。

1771年以降

 突然、夫との関係が深まるようになったり、政治に巻き込まれたり。
 嵐のような勢いで流れていく。

<総括>

 幼いけれど、現代的な感覚を持ったマリー・アントワネットが徐々にヴェルサイユに染まったり、やっぱりオーストリア人らしかったりと、ちょっと特殊な環境に生まれてしまっただけの女の子のリアルな日常がつづられているような話。
 後半はかなり勢いで書かれている。
 ネット用語やJKが使う言葉も用いられるが、注釈が入っているのでかなり読みやすいのでは。

こんな人におすすめ

マリー・アントワネットが好きな方
・歴史に興味はあるけれど、堅苦しいのは苦手と言う方
・ネット用語などに抵抗がない方

こんな人は気をつけて

・記号小説が苦手な人(例:///)
・ネット用語が苦手な人(例:OMG、kwskなど)

余談

 私はFGOというアプリが好きで、マリー・アントワネットに興味を持って入ったのですが、違う方の書いているお話なのでやっぱりヴィヴ・ラ・フランスの王妃様とは違うものの背景が分かって面白いです。

下書きにしていた記事

おつひよ。
1年前の読書記事ですが、先程一記事を残してすべて公開いたしました。
本当は統一して書きたかったんですけど、積読本が増えすぎてしまったので公開する方に切り替えました。
追々、積読本が減ったら再読記事として新規投稿したいなと考えています。

そんな感じで暑いですが今月は何記事が投稿できるように!ちょっとずつ本を読んでいこうと思います。