『舞妓さんちのまかないさん』

舞妓さんちのまかないさん』シリーズ

著者/小山愛子
発行/小学館
第1巻、2017年4月17日 初版発行/¥600+税

f:id:hr-ktnh:20181231230953j:plain:w300

今夜も元気に舞妓さんでいてもらうこと。それが私のおしごとです。


<あらすじ>

ここは京都のど真ん中にある花街。
舞妓さんたちが共同生活を営む「屋形」と呼ばれるおうち。
ある屋形で「まかないさん」として舞妓さんたちに毎日の食事を作っている少女・キヨは16歳。
花街の舞台裏、ふつうの日のごはんを通しあたたかな人間模様を描く台所物語。
(引用元:『舞妓さんちのまかないさん 1』裏表紙)

<感想という名の総括>

 青森から舞妓になるために上京してきたキヨとすみれ。本作の主人公はキヨですが、キヨが舞妓見習いである仕込みをクビになり、まかないさんになるため、舞妓視点の作品は幼馴染のすみれのものが多いです。
 何か事件が起こるような物語ではなく、日常の一コマを切り取ってみたり、舞妓さんの行事に関わるお話だったりと、ほのぼのしたお話です。中学時代のお話や地元に里帰りした時の話などは、キヨとすみれの幼馴染の男の子とキヨの保護者であるおばあちゃんが出てきて、青森の郷土料理を作っているので、青森出身の方はなじみ深く感じるのではないでしょうか。
 私は京都にちょこっといた時期があるだけなのですが、舞妓さんの行事や修学旅行生が多い時の舞妓さんの大変さが分かり、舞妓さんを支える人たちの凄さも感じられてとても面白かったです。
 現在は8巻まで発行されています。

こんな人におすすめ

・ご飯ものが好きな方
・舞妓さんなど京都の文化が好きな方
・青森出身・京都出身の方
・和が好きな方
・お正月にちょっと何か読みたい方