『マリー・アントワネットの日記 Rose』

タイトル:『マリー・アントワネットの日記 Rose』

著者:吉川トリコ(よしかわ とりこ) 
出版:新潮文庫nex 出版年:2018年8月1日
ページ数:256p ISBN:9784101801308 価格:550円+税 

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オーストリアから連れていける唯一のあたしの親友」


<あらすじ>

ハーイ、あたし、マリー・アントワネット。もうすぐ政略結婚する予定www
1770年1月1日、未来のフランス王妃は日記を綴り始めた。オーストリアを離れても嫁ぎ先へ連れてゆける唯一の友として。冷淡な夫、厳格な教育係、衆人環視の初夜……。
サービス精神旺盛なアントワネットにもフランスはアウェイすぎた――。
時代も国籍も身分も違う彼女に共感が止まらない、衝撃的な日記小説。
(引用元:『マリー・アントワネットの日記 Rose』裏表紙)



1770年1月~4月

 マリー・アントワネットが、オーストリアからフランスへ嫁ぐ年の話。
1月1日から始めようとして、書き出しに悩んで結局書くのが3日から書き始める。そんなところが、とても現代人にもあり得ることで、共感した。

1770年5月~8月

 フランス入りした月の話。
 初夜の日の話は、フランスのしきたりを現代の感覚でマリーがコメントしているが、当時のヴェルサイユ人の異常さがわかるシーンでもある。
 夫の態度が冷たくて、不安になる様子など生々しく描かれている。
 公妾がいることで、問題になるのは仕方がない気も。

1771年以降

 突然、夫との関係が深まるようになったり、政治に巻き込まれたり。
 嵐のような勢いで流れていく。

<総括>

 幼いけれど、現代的な感覚を持ったマリー・アントワネットが徐々にヴェルサイユに染まったり、やっぱりオーストリア人らしかったりと、ちょっと特殊な環境に生まれてしまっただけの女の子のリアルな日常がつづられているような話。
 後半はかなり勢いで書かれている。
 ネット用語やJKが使う言葉も用いられるが、注釈が入っているのでかなり読みやすいのでは。

こんな人におすすめ

マリー・アントワネットが好きな方
・歴史に興味はあるけれど、堅苦しいのは苦手と言う方
・ネット用語などに抵抗がない方

こんな人は気をつけて

・記号小説が苦手な人(例:///)
・ネット用語が苦手な人(例:OMG、kwskなど)

余談

 私はFGOというアプリが好きで、マリー・アントワネットに興味を持って入ったのですが、違う方の書いているお話なのでやっぱりヴィヴ・ラ・フランスの王妃様とは違うものの背景が分かって面白いです。